風水の奥義を行く!第90回 七夕パワーで引き寄せる、の巻

2019/08/07

中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。

中国式七夕

♪ささの葉さらさら、のきばで揺れる。お星様きらきら、金銀砂子。♪♪

♪五色の短冊、私が書いた。お星様きらきら、空から見てる。♪♪

日本では新暦の7月7日に織姫と彦星が一年に一度再会します。この日に願いを短冊に書き、この歌を歌い七夕を祝います。一方、香港では旧暦の7月7日(今年の場合は8月7日)に七夕を祝う習慣があります。日もストーリーも日本とはちょっと違います。彦星は牽牛郎と名乗る地上の民間人、織姫は織女と名乗る天帝の7人姉妹の末娘(孫娘の場合もある)です。織女が地上に舞い降り羽衣を失って二人は出会います。この二人は相思相愛になり、仲睦まじく暮らし、子宝にも恵まれます。ところがある日、天帝の知るところとなり二人は引き裂かれてしまいます。しかし、年に一度だけ二人は逢うことを許されるのです。

 

結婚後の現実

10年20年と年月が経っても牽牛郎と織女のようにお互いを大切にし、仲良く暮らすのは現実の世界では難しく、相手にときめかずに倦怠期を迎えたり、考え方がズレたり、言い争いをします。知り合った頃は一緒にいてあんなに楽しかったのに、どんな時でも心を割って話し合えたのに、時間と共に何かが変わり、心が離れてしまいます。

天文学と深い関わりが深い古来の風水では、このような場合に七夕を活用します。離れていったお互いの関係が戻るように。ギクシャクしてしまった夫婦関係が改善できるように。仕事やビジネス面で疎遠になってしまった方とのご縁に恵まれるように。人として、或いは男として、女としての魅力が増すように。言い換えれば、この七夕は人とのご縁や自分の魅力を強化できる時期なのです。

人との関係は心を通じて我々の暮らしに大きく影響します。大切な人との関係が悪くなるとそのことから頭が離れず辛くなります。言わなくても良いことを言い自分自身も傷ついていきます。悲しくて他のことが手につかなくなることでしょう。やる気がなくなり家事をしたくないとか、週末に家族でいる時間が億劫になるとか、挙句の果てには家自体に縛られたくない、だから帰りたくないとか。夫婦で言い争いをした後、子供に優しくされてもその優しさを台無しにしてしまうように、目の前にある愛情に気がつかなくなる場合もあります。

孟意堂風水的七夕パワーで魅力的になる奥義

具体的に風水で七夕を活用する表向きの方法は意外とシンプルです。この日、お風呂でしっかりカラダを洗い、ベジタリアン料理で体内をデトックスさせます。月の見える戌の刻(夜7時から9時の間)に七姐(織女)が祀られている坪洲の七姐廟などでお香を焚き、果物などをお供えし、七姐衣と呼ばれる紙を燃やしてお祈りをするのです。

この方法は月の光のあるところであれば自宅で行なっても宜と思います。そして、この方法は必ずしもこの日にしなくても数日前或いは数日後でも宜とされます。しかし、織女様が天から舞い降りてくる旧暦の7月7日がベストだと思います。

風水

そして、核となる心に関わる方法は、意外と難易度が高く、「月」がキーワードになります。

陰陽の世界では、太陽の光は陽で月の光は陰にあたります。陽の光は暖かさや眩しさを「放つエネルギー」ですが、陰の光は「引き寄せるエネルギー」です。そして、陰にはもう一つ「目に見えない」とか「自覚しない」という働きがあります。

それでは人間関係が改善できずに報われないと思われるかもしれません。でも、それでいいのです。報われても報われなくても自分を磨き続け、報われても報われなくても相手を大切に思い慈しむのです。そのことで自分の相手を見る角度が変わり、自分が前のめりになって光を放つのではなく相手を自然と引き寄せていくことに変わっていくのだと、穏やかな月の光を見ていてそう思います。


彦坂 久美子
<プロフィール>
名古屋市出身中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド•ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。

孟意堂
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